［本など］魔眼の匣の殺人

「魔眼の匣の殺人」(今村昌弘　著)

著者は新人の作家さんで、一作目は、「屍人荘の殺人」です。このミスとかでナンバーワンになって三冠をとっています。結構話題になりました。本屋に行くと、魔眼がたくさん平積みになっていて、隣に屍人荘も置いてあります。

一作目の屍人荘の方は、中盤で今までのミステリーにないびっくりする展開になって・・・とにかく面白いです。

それはさておき、紹介するのは二作目です。屍人荘を読んだ時から、次回作を楽しみにしていました。発売の1～2ヵ月前くらいから、Kindleで予約をしておいて購入しました。

今回の作品は、トリックがどうのこうのよりも、動機が巧みです。ミステリーというと、あっと驚くトリックを求めてしまいます。しかし、本作は、複雑な組み合わせが絡んだ殺人の動機が圧巻です。

最後の方は、二回読み直してようやく理解できました。複雑な駆け引きに唸りました。よくこんなの考えたなあと。

一作目から登場人物も引き継いでいて、ストーリーも繋がっているので、屍人荘から読むのをオススメします。
ホームズ役の女子と、ワトソン役の男子の掛け合いも読んでいて楽しいです。

次にも続くような意味深な終わり方をするので、次回作も楽しみにしています。