大学職員の仕事紹介 普段何やってるの? その2

地域連携関係の仕事をもうひとつ紹介します。研究支援のカテゴリーにも入りますが、国の受託事業を担当しています。受託事業というのは、国から見ると「委託事業」といいます。文科省やその他研究機関自身でできない事業を大学が代わりに実施している感じです。大まかな流れは、事業に応募する→採択→契約→事業実施→報告 です。

それでは、また一年間の流れを示します。

  • 3月 国から公募が出るので、計画書を作成する。事業を担当する教員と協力して書きます。
  • 4月 採択されると、委託先と契約を締結する。大学内の手続きが少々めんどうです。
  • 5月 大学に受託事業費が振り込まれて、お金が使えるようになる。
  • 6月~翌1月くらい 事業の実施。計画書に則して経費を使います。だいたいお金の使い方に細かいルールがあり、何にでも使っていいわけではありません。ルール違反をすると、後から「お金返してください」という事態になってしまうので、割と神経を使います。大学の先生にお金の使い方を分かってもらうことが重要です。
  • 2月~3月 報告書の提出。やっぱり収支簿の作成が大変です。

大学職員は、教員が事業をスムーズに進められるようにサポートする感じです。

実行部隊は先生ですが、自分も事業の内容を理解しておく必要があります。どんな成果があがりそうなのかとか、事業の中で今どういうことをやっているのかとか、上司に聞かれたときに即答できるようにするためです。ただ経費の執行と書類作成だけを淡々とやっていればいいというものでもないと思っています。そんなのバイトでもできますので。

外部資金系の仕事は、年度の始めと終わりが忙しいです。作る書類がたくさんあるからです。お金の使い方に関して、委託元でうるさいルールがあると結構大変です。これは、ほんとに機関によって様々です。

事業の種類にもよりますが、地域活性のためのような事業だと、自分も地域貢献に携われている気がしてやりがいがあるかと思います。